![]() ある夏の日の空のきれいな昼下がり チルルは白いお船でひとりさかなつりを 楽しんでいました. そこへかもめが飛んできて 「今日はおさかな星がとんでくる日だよ。 もうそこまでやってきてるよ」 と、教えてくれました。 おさかな星は、 めったに見る事ができません。 チルルはドキドキしながら 青い空を見あげました。 するとおさかな星と仲間の さかなたちが、チルルの方に向かって どんどん空のむこうから泳いできます。 ![]() 空をとぶおさかな星は、 それはみごとな美しさ。 チルルは気がつくとおさかな星の 背中の上に乗っていました。 「こ、こんにちは。わたしはチルル」 「わかっているよ、チルル。 今日はおさかな星のお祭りの日なんだ。 きみをしょうたいするから、 いっしょに行こう!」 チルルはおさかな星の上に乗って、 どんどん空の上へ上へとのぼって行きます。 上へ、上へ、上へ・・・・・。 天空には、たくさんの 星がうかんでいます。 いろんな色、いろんな形。 星たちはみんな笑顔を うかべていて、笑うたびに キラキラとかがやきます。 おさかな星がいいました。 「ぼくたちは、みんなの笑顔で かがやきあっているんだよ。 それが命の尾もとなのさ」 ![]() おさかな星のお祭りが にぎやかに始まりました。 さかなや仲間たちが ふえやたいこで踊り始めます。 まわりの星たちも、リズムに のってからだを動かしています。 チルルも思わず、こころが うきうきとしてきました。 「おさかな星のお祭りは とってもすてき!」 チルルは、記念におさかな星の かけらをそっとひろいました・・・・・ チルルが目をさますと、 そこは大好きなおさかなのクッションの上。 空には満天の星がかがやき、 遠くからは、おはやしの音が聞こえてきます。 チルルがふと手のひらを見ると、 そこには、透明な水晶のかけらが キラキラとひかっていました。
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